M:「おはよう。」
H:「やあ、おはよう。
そういえばさ、この間プラネタリウムに行ってきたよ。
なかなか見応えのあるプログラムだったよ。」
M:「プラネタリウムに行ったんだ!?
それなら僕もさそってくれたら良かったのに〜〜!
あまり行ったことないし、さいごに行ったのはもう10何年も前だから、なおさら声かけられたら行きたかったよ。」
H:「ごめんごめん。
僕も久しぶりにプラネタリウムに行きたくなったのは、いまプラネタリウム100周年のお祝いをしている期間だからなんだ。」
M:「えっ、100周年!?
プラネタリウムってそんなに昔からあったんだ!?」
H:「そうだよ。
プラネタリウムはドイツのカール・ツァイス社が製作したものが 1923年10月21日、ドイツ博物館で関係者向けに投影されたのが最初だよ。」
M:「そっか、もう101年目に入ってるんだね。」
H:「初投影からはね。
ただ、その後ドイツ博物館に常設されることになったのが2年後の1925年5月7日のことだよ。
だから、国際プラネタリウム協会(IPA)は2023年から2025年の3年間で100周年の記念事業を行なうことにしているよ。」
M:「なるほどそういうことか。いま世界的にお祝いしてる期間なんだね!
ところで、日本で最初にプラネタリウムが上映されたのはいつだったのかな?」
H:「日本では1937年(昭和12年)3月13日に『大阪市立電気科学館』が開館したのが最初だよ。」
M:「そうなんや! 大阪が最初やったんや〜!
で、東京で最初のプラネタリウムは?」
H:「東京では1938年10月30日に有楽町に開館した『東日天文館』が最初だよ。
だけど、ここは1945年に空襲で焼けてしまった。」
M:「子どもも大人も目を輝かせて観ていたプラネタリウムが戦争で焼けてしまったのか。。
こんなに悲しいことは無いね。
そういえば、100年前のドイツもナチズムが吹き荒れる前夜だね。
戦争もくぐり抜けてきた100年だった訳だ。」
H:「プラネタリウムも平和であって初めて心から楽しめるものだよね。」
M:「本当にそうだね。」
H:「こんどもう一度プラネタリウムに行きたいな。」
M:「おっ、いいね! 行こう行こう!」