MURABOSHI’s blog

星空サークル ”むらぼしの会” (東京都国分寺市) のブログです。

☆むらぼしの便り☆(No.8)・・・天の川銀河の名前の由来

M:「桜も満開になってもうすっかり春だね。」

H:「そうだね、夜に星空を観察する時ももう寒くはないよね。」

M:「この間は子持ちシシャモ、じゃなかった、、子持ち銀河の話を聞いたから、もっと銀河のことを知りたいんだ。」

H:「お、そうなんだ、興味あるんだね!
そうしたら、今日は天の川銀河の話しをしようかな。」

M:「天の川銀河、つまりは我々人類が所属している銀河だね。
わくわくする!」

H:「そう。天の川は英語ではMilky Wayミルキーウェイ)。
そして、我々の天の川銀河に限らず銀河「一般」はgalaxy(ギャラクシー)という。」

M:「ふむふむ。これは聞いたことがある。天に乳が流れたような跡があるから、Milky Wayミルキーウェイ)、なんだよね。」

H:「うんうん。しかし、galaxy(ギャラクシー)という言葉も元はラテン語でミルクを意味するgalaxias(ギャラクシアス)から来ているんだよ。」

M:「えっ、そうだったんだ!?
銀河「一般」を指す名前も、元々は天の川銀河に由来しているってことだね!」

H:「因みに、Milky Wayミルキーウェイ)の名前のほか、The Galaxy(ザ・ギャラクシー)と定冠詞を付けても天の川銀河の意味になるよ。
日本語では天の川銀河は「銀河系」とも呼ぶよ。」

M:「なんだかややこしいけれど、、まあ解かったよ。」

H:「ところで、天の川銀河は円盤銀河だよね。直径はどれ位あると思う?」

M:「うーん、見当も付かないなあ。。」

H:「天の川銀河の直径はざっと10万光年。
ただ、目で見える物質が分布している範囲だけでこの直径で、目に見えない物質も含めるともっと大きいと言われているよ。」

M:「10万光年、つまり、天の川銀河の端から端まで光の速さで走っても10万年もかかるってことだね。。10万年前というと地球上では旧石器時代だね。途方もない大きさだね。」

H:「そう。そして、19世紀ごろまでは天文学者も太陽系が天の川銀河のほぼ中心にあると考えたりしていたけれど、現在では太陽系は天の川銀河の中心から約2万6千光年離れた場所に位置しているということが解かっているよ。」

M:「なるほど。人類の宇宙観もだんだんと変わってきているんだね。
そして、我々が天の川銀河の中心から離れた場所に居るからこそ、中心部分を観測することも出来る訳だね。」

H:「うんうん、そうだね。
今日は少し長くなったから、続きはまた改めてお話しするよ。」

武蔵国分寺公園から観た天の川