M:「おはよう」
H:「やあ、おはよう」
M:「こないだの星空写真の話の続きを聞きたくて待ってたよ!」
H:「そうなんだね!星空写真へのモチベーションがどんどん高まってるね!
さっそく続きを話させてもらうよ。」
M:「よろしくね!楽しみだ〜〜」
H:「で、今回はカメラの仕組みを少しお話ししようと思うんだ。」
M:「カメラの仕組みか。。そうは言ってもさ、僕は高価なカメラを買う余裕はなかなか無いんだよね。。せいぜいスマホのカメラで撮影する位かなあ。」
H:「う〜んそっか、それは重要な問題だね。
カメラを買うかどうか、買うとしてもいつ買うかの判断は、それはもう各自にお任せするしかない問題なんだけどね。
それにしても、カメラの仕組みを知るということは決してムダではないと思うんだ。
いつか良い天体写真を撮るためにも、カメラへの理解を少しでも深めてもらえたら嬉しいな!」
M:「う〜〜ん解ったよ。カメラというモノの有る無しはともかくとして、学ぶ姿勢が大切だね。」
H:「ではさっそくまずはズバリ、デジタルカメラで写真が写る仕組みからお話しを始めよう。」
M:「仕組みね、、”デジタル”っていう所がポイントになりそうかな?」
H:「そうだね。
ひと昔前はアナログのカメラ、つまりフィルムカメラが使われていた。
カメラの「フィルム」というのはハロゲン化銀という物質が塗ってあって、シャッターを開くとカメラの内部に入ってきた光に当たった部分が反応して黒く変わるのを利用して風景などを記録していたよ。」
M:「ふむふむ。。
それで、いま皆んなが使っているデジタルカメラはそれとは仕組みが違うの?」
H:「そうだね。光の情報を記録する方法はガラリと変わったよ。
ただ、カメラの何もかもが変わった訳じゃないよ。光を集めるレンズの仕組みは変わらないから、昔のレンズだって今でも使うことは出来ない訳じゃない。」
M:「記録のしかたが変わったのがフィルムからデジタルへの変革だったんだね。」
H:「今ではフィルムの代わりにイメージセンサという電子部品がカメラの内部に入っているよ。
ピクセルっていう言葉は聞いたことがあるかな?」
M:「ピクセルね。例えば「このカメラは2000万ピクセル」とか言うよね。」
H:「そう。2千万ピクセルとかあるいは同じ意味だけど2千万画素とか、ね。
イメージセンサはそのピクセルが碁盤の目のようにびっしりと並んでできているよ。
その一つひとつがフォトダイオードといって、光が当たったらそれを電気信号に変換する働きをしてるんだ。」
M:「なるほどね。それが「写真を写す」っていう事だって訳か。
でも、電気信号になっただけで記録ができるのかな?」
H:「そう。話しはまだ終わりではないね。
電気信号を、AD変換(AnalogからDigitalへ)といって0(ゼロ)と1だけで表されるデジタルデータに変換する。
そして、それをお馴染みのSDカードなどに記録するよ。
これで最終的に、撮影した画像をデジタルで保存できるんだ。」
M:「なるほど!
細かい話しは別としても、大まかな仕組みは解ったよ!」
H:「ちなみに、イメージセンサには何種類かのサイズがあるよ。
フィルムカメラ時代には「35ミリ」という規格が標準的だった。35ミリとは画面の対角線の長さを意味していたよ。
いまのイメージセンサにも「35ミリ」あるいは「フルサイズ」と呼ばれている規格があるよ。
これは写り込む広さ、「画角」と言うけれど、これがだいたい35ミリフィルムカメラと同じ位になるから昔の「35ミリ」の名前を借用しているようだよ。
それ以外のサイズとしては「APS-C」サイズセンサとか「4/3」型センサがあるよ。」
M:「それぞれ写り込む広さが違うんだね。
画質の綺麗さには違いがあるのかな?」
H:「やっぱり、大きなイメージセンサのもののほうがピクセル数が大きくて、それだけきめ細かく画像を記録できる訳だから、画質もより綺麗になるよ。」
M:「なるほどね。
デジタルカメラのことが少し解った気がするよ!
それにしても、デジタルになったことでどんな良いことがあるの?」
H:「それは色々あるよ。
まず、デジタルではフィルムのような現像(げんぞう)作業は不要だから、撮ったその場で写り具合を確認できるのは最大のメリットだね。
デジタルは0(ゼロ)と1だけで記録するからフィルムのようにかさばらないし、何年も経っても劣化しないこともメリット。
あとは、デジタルだとパソコンなどで簡単に画像を加工して出来栄えをより良くすることもできるよ。」
M:「良いことがそんなに沢山あるんだね!」
H:「デジタルカメラの時代になって、誰もが気軽に星空写真を撮影できるようになってきたよ。
カメラのことをもっと知って、より綺麗な星空写真を撮りたいね。」