MURABOSHI’s blog

星空サークル ”むらぼしの会” (東京都国分寺市) のブログです。

☆むらぼしの便り☆(No.2)・・・星空写真を撮ろう(その壱)

H:「おはよう。」

M:「やあ、おはよう。
そういえばさ、このあいだ見せてくれた星空写真、とっても綺麗に撮れていたと思うよ!」

H:「あはは、そう言われると照れるなぁ。。
自分自身ではまだまだ未熟な腕前だと思ってるんだけどねぇ。」

M:「いやいや。僕は星空の写真を撮ったことないからさ。
ふつうに昼間の風景を撮るのとは撮影方法も全然違うんだっけ?
どうやって撮るのか分からないから教えてほしいな!」

H:「おぉ、星空写真を撮ってみたいんだね!
じゃあ、さっそく解説してみよう。
とはいえ、撮影スキルを高めるのには一定の期間も必要になってくるから、
まずは入門編からね、なるべく分かり易く話してみよう。」

M:「楽しみだ~!宜しく頼むよ~~」

H:「まず、天体写真を撮ろうとするときにふつうの風景写真と大きく違うのは、
カメラでとってもとっても弱い光を捉えなくちゃいけないという点なんだ。」

M:「ふむふむ。星自体、昼間は太陽の光でかき消されてしまっているし、
太陽が沈んだ後もじゅうぶんに空が暗くなってからはじめて見えてくる訳だから、
とっても弱い光だよね。」

H:「うんうん。その弱い光を捉えるために、
カメラのシャッターを長時間開いたままにして撮影する必要があるよ。」

M:「長時間っていうと、どのぐらい?」

H:「特にどれぐらいとか決まっている訳じゃなくてケース・バイ・ケースなんだけれど、
最低数十秒は必要だよ。」

M:「数十秒か、、昼間の風景写真の撮影は何百分の1秒とか何千分の1秒とか一瞬で終わっちゃう訳だから、
それに比べると数十秒は確かに長時間だよね。
手ブレしないように、やっぱり三脚は必須だよね?」

H:「うんうん、三脚は必須アイテムだね。
それと、シャッターを開ける時間を数十秒よりもっと長くする時には、
赤道儀も必要になるよ。」

M:「えっと、、「赤道儀」って名前は聞いたことあるけれど、どんな機械だったっけ?」

H:「「赤道儀」は日周運動する天体を望遠鏡で追尾して観測できるようにするための装置だよ。赤道儀には望遠鏡を載せる代わりに、カメラだけを載せることもできるよ。
赤道儀を使わないで三脚に固定しただけのカメラで長時間の撮影をする場合は星は日周運動のために画面の中で流れて写るけれど、赤道儀で星を追尾しながら撮影すると、画面の中で光る点として写すことができるよ。」

M:「なるほど。。赤道儀がどういうものか、大雑把には解かったよ。」

H:「これから詳しく解説していきたいけれど、話がだいぶ長くなるから、今日のところは改めて赤道儀の実物を見てもらいたいな。」

シンプルで扱いやすい赤道儀ビクセン製。天体を望遠鏡視野に座標値で導入できるように自作の目盛を付けています。

赤道儀にカメラ等を搭載するためのプレートと自由雲台を取り付けたところ。"自由雲台"とはいえここではカメラを取り付けるためだけの用途なので完全固定で使用。

プレートと雲台を介してカメラを赤道儀に搭載。