今週は天体を紹介します。
夏の代表的な星座のひとつにこと座がありますが、こと座には有名な「惑星状星雲」M57があります。
まるで宇宙に浮かぶリングのような形をしています。
これは星の死に伴って、星を構成していたガスが周りの宇宙空間に放出されたものです。
太陽より8倍以上重い星はその生涯の終わりに「超新星爆発」という大爆発を起こしますが、太陽程度の重さの星は超新星爆発は起こさない代わりにM57のようにガスを放出してその生涯を終えると考えられています。
リングの中心には活動を停止した星「白色矮星」が残されていて、ガスはこの白色矮星から放射される紫外線を受けて青や緑、赤色の光を放っています。
ちなみに、「惑星状星雲」という名前は惑星のように見えることから名付けられただけで、惑星とは関係はありません。
M57は口径10センチ程度の小望遠鏡でも観ることができます。
※画像はWikipedia から取得しました。